晴れたらトリトル

バードウォッチングとカメラについて綴っています

#027 【キビタキ君】との楽しいかくれんぼ

 

 

GWに入りいつもの里山も人出が少し多くなってきました。今年はやっぱりアウトドアなどで密を避けた過ごし方が人気のようですね。私たちが到着する早朝には空いていた駐車場も帰りのお昼ごろには結構混んでいました。

さて山の鳥たちも夏が近づき様子が変わってきましたよ。今までとは違うさえずりが聞こえます。

ピーリッ ピッピリリ

何だかすごいアピールしている鳥がいますよ。

その合間にまたちょっと違うさえずり。

ピールリ ピールリー

まるで夏の別荘地に迷い込んだような気分。ここはジョンとヨーコの愛した軽井沢?鳥の声を聞きながら散歩してちょっと贅沢な気分です。

 

新緑の中に咲く水仙

 

さてこの声の正体は?目を皿のようにして森を見つめます。

あ、そうそう最近は木や藪に隠れて観察する技を学んだからね。なるべく意識してやっていますよ。だけど隠れる木の方が細いもんだからはみ出しちゃってるんだけど意味あるのかな?

おっと小さな黄色い影が私たちの視線の先を横切りました。

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キビタキくんです

あっちの枝こっちの枝と大忙しでカメラが追いつきませんが何とか一枚。かなりすばしっこいですね。

喉から胸にかけて鮮やかな黄色のグラデーションが新緑に映えてとてもきれいです。

英名の"Narcissus Flycatcer"はギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスの名前だそうです。ナルキッソスは泉に映った美しい自分の姿に魅せられ恋をし、やつれ死を迎えたあと泉のほとりに咲く一輪の水仙になったんだって。キビタキ君の美しい喉元が水仙のようだったので名前をもらったのでしょうか。

 

小さな体に大きな歌声

 

フィールド中にいちばん大きく響いていたのがこのキビタキの歌声でした。ただし探しても探してもなかなか見つからないのです。サイズはスズメと同じくらいか山の中ではそれよりも少し小さく感じました。飛んだ瞬間にチラリと黄色が目立ちやっと姿を捉えることが出来ます。後ろ向きで枝に止まっていると黒い背中でカモフラージュされてしまい見つけるのが難しいんですよね。

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こんな感じで枝と重なってちょこちょこ動かれるとすぐに見失ってしまいます

 

大きく美しい声で「もういーよー!」と教えてくれる可愛いキビタキくんとのかくれんぼを楽しませてもらったGWの一日でした。

ほかにも初めて会えた憧れの青い鳥や可愛い団子たちなど盛りだくさんの探鳥となりましたが今日はこの辺で。また次回へと続きます…