少し前に母がいつものフィールドに青い鳥がいたと興奮気味に話してくれました。その後休日に私も一緒に足を運んでいたのですが、なかなか会えない日が続きました。
空振り三振の日、ホームラン連発の日
バードウォッチングって奥深いです。早朝はいちばん鳥が活発に動いている時間と言われているのですが(鳥も朝ごはんの時間なので)、張り切って朝一に出掛けて行っても全然見つけられないハズレの日だったり。はたまた寝坊してぼんやり頭で行ったにもかかわらず初めて会う鳥にたくさん会えるアタリの日など。同じ場所でもとにかく行ってみないとわからないのです。前の日には気配すらなくても翌日には平気で大物がいたりする。
さてこの日はホームラン日和でした。キビタキ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、サンショウクイなどなど…
いっぱい観て満足したしお腹もぺこぺこ、お昼なので終わりにしようと下山を開始しました。
途中、母が青い鳥を見たと言っていた疑惑の場所で見たことのない鳥がいました。もしや…?!
あれ?青くない…
そうなのです。青くはないのですが、オオルリのメスなのでは?と勝手に思っています。実はオオルリのメスってキビタキのメスと激似なんですよね。ちょっと素人の私たちでは判断が難しいです…
それなのになぜオオルリのメス疑惑が出たのかというと…
そのエリアにいたんですよ。青いのが。
ほら、こちらは正真正銘オオルリのオスです。
とてもきれいでしょ。私オオルリってもっと大きいと思っていたのですが、スズメより少し大きいくらいの可愛らしいサイズでした。見つけてからは、慌ててしゃがんで気づかれないように観察しました。それが良かったのか、もともとあまり動かない生態なのか長い時間観察することができました。途中毛繕いも始まって何だか忙しそうでしたよ。
光で輝く青い羽
ところでいつでもこのような青い色をしているわけではありません。光がしっかり羽に当たってくれないとこのように黒っぽく地味な印象の鳥です。好んで止まる木もあまり日当たりの良い場所では無いようでした。湿っぽいようなところが好きなのかな?
忍びの観察に徹して動けなかったので太陽の光がうまく当たるのをじっと待つ時間の方が長かった 暗い羽色の写真の方が多い
顔も意外に黒いんだな〜なんてじっくり観察
それで先ほどのメスの話に戻ります。写真が小さくて申し訳ないのですが、メスのくちばしの先っちょがカギ状に曲がっているのです。オスも同じようなくちばしに見えます。この証拠写真からオオルリのメスなのではと睨んでいる訳です。
もし判断できる先輩バーダーさんがいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです
※5/12追記 ご親切な先輩バーダーさんがこの子はコサメビタキの可能性が高いことを教えてくださいました!ありがとうございます!
結構な時間を過ごして満足したのでその場を離れました。日本三鳴鳥と言われているさえずりを聴くことは出来ませんでした。
それでも、あぁ幸せ〜。会えない日もいつか会える日が来るから全然苦じゃ無いなと思いました。これだから辞められないんだな。
おや?青い鳥が運んでくる幸せってどうやら宝くじが当たるとかそういうのじゃ無いみたい。童話のとおり案外近くにあるものなのかも。手に入れた幸せが飛び去っても、また自分の足で探せばいつでも見つけられるんだってオオルリ君の輝く背中が語っていましたよ。