晴れたらトリトル

バードウォッチングとカメラについて綴っています

#018 カワセミとおはぎと鬼教官の朝

 

 

午前5時半、時間だ。

羽毛布団の暖かさが気持ちよく、なかなか布団から出られない。

いや、寒さに負けてチャンスを逃すわけにはいかない。

おはぎは布団に別れを告げ、起き上がった。

 

午前6時半過ぎ、マスターズに夢中の父と松山英樹にも別れを告げ、自宅を出る。

別れの後には出会いありだ。

目的地は自宅から約30分ほど車を走らせた場所にある公園だ。

私の運転では遅いらしく、助手席で鬼教官(母)の熱血指導が入る。

ちなみにこの鬼教官は、ドライブテクは一流であるが、Googleマップの使い方が分からず、昨日のドライブでは助手席に座る者の役目を果たしていない。

wikiにも助手席の役割は道案内と書いてあるぞ。

 

午前7時過ぎ、目的の公園に到着。

ここは2月にもカワセミチャレンジに来た公園なのだ。

バードウォッチングを始めて2ヶ月半、多数の可愛い鳥たちに出会ってきたが、カワセミには未だ振られ続けている。

最近は諦めムードも入ってきた。

公園に到着してスイッチを入れた私のカメラの充電が70%というところにも、気概の無さが感じられる。

 

さ、駐車場から公園に続くあの階段を登ったらカワセミが良く目撃されている場所だ。

息を切らし階段を登り切ったら、ランナーがスマホで写真を撮っていた。

桜を撮っているんだろう。

私達はぼんやり桜を見つめていた。

 

カワセミいるよ」

えっ?!

私はランナーを二度見した。

私たちの方を見て「あそこ」と。

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うっそーん!本当にいる!

すごいすごい!大興奮!

いきなり会えちゃった〜!綺麗な青色!

 

一度見失ったものの、別の方から「そこにいるよ」と教えていただき、親切な皆さまに助けられながら可愛い姿を存分に楽しませていただいた。

 

下嘴が赤っぽいので女の子?

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こちらは黒いくちばしなので男の子?
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「早起きは三文の徳」鬼教官が歩きながら何度も呪文のように唱えていた。

うむ。私も探鳥前夜にはきちんとカメラのお手入れ、充電を行い早寝を心がけるように誓った。

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