エナガ団子ってみなさんご存知ですか?老舗の和菓子屋さんの名物ではありませんよ。この時期になると各地で観察できるバーダーに人気の可愛いお団子なのです。
巣立ちの時期の限定品
まずはエナガの写真をご覧くださいな。
最近の良い写真が無かったので2月ごろのまるまるした姿です 団子というより大福か?
こちらがエナガです。尾っぽまで入れて14cmくらいの可愛い小鳥です。半分は尾羽なので体はとても小さいです。小さくてちょこちょこ枝の中を動くのでカメラにおさめるのが非常に難しくて写真は失敗ばかりです…とほほ…
まんまるい体につぶらな瞳がすごく可愛いこのエナガの雛が巣立ちのシーズンを迎えました。この巣立ちのシーズンに運が良ければ“エナガ団子”を見ることができるのです。先にどんなものかお見せしちゃいます。
角度が悪くて申し訳ないのですが…これが精一杯でした…
じゃーん!どうなっているかわかりますか??
よく見てください!雛がぎゅうぎゅうと団子になって並んでいるのです!可愛いでしょう?
私たち、団子に会えちゃいました!バードウォッチングを始めて3ヶ月目にして、貴重なエナガ団子に会えるなんてきっと前世で何か良いことをしたに違いないです。現世では思い当たることがない…
こだわりマンションに大家族で仲良く暮らす
この子たちは先日観察していた巣から出てきたようなのですが、こんなに赤ちゃんが入っていたなんてびっくりしました。数えてみたけれど、10羽くらい並んでいるように見えます。
巣立ちの前日に見た時は巣の中でまだ甘えん坊でした
このエナガマンションですが、なかなかこだわりの仕様になっているそうです。外装はクモの糸を巧みに使いコケを球体に貼りつけます。室内には集めてきた鳥の羽や動物の毛などを敷き詰め居心地の良い空間に。皆様もエナガマンション一室いかがでしょうか?ふわふわで気持ち良さそうですよ。
そうそう、エナガは他の鳥より早い時期から営巣するそうです。葉が茂る前なので丸見えです。バーダーが熱心にカメラを向けているとそれを見ていたカラスが巣を見つけて壊すこともあるみたいなので観察の際は注意したいと思います。
団子を見つけるのは至難の業
実は今回のエナガ団子は自分たちで見つけたわけではありません。エナガが巣立ったか確認をしに行った際に、すでに団子を見つけて観察中だった先輩バーダーさんに教えていただきました。感謝です。
団子の場所もかなり遠く、まだまだ自分たちで見つけるのは難しいだろうと思いました。あれを見つけちゃうんだから先輩方はすごいです。少ししたら団子はパァーッっと散らばってみんなでどこかへ飛んで行ってしまいました。タイミングもかなり重要ですね。私も観察力を鍛えていつか自分で見つけてみたいな。
団子の賞観期限は数日
巣立ち後すぐの頃はこのように身を寄せ合っていますが、数日ほどで独立していくそうです。そうなると団子を観られる期間は短くて貴重。この子たちが無事に独立して来年また可愛い団子を見せてくれるのを楽しみにしていましょう。
あ、今日はこどもの日ですね。人間の子供もみんな元気に大きくなれ〜!